社会・全般
2016年2月9日(火)9:04
漁港に大漁旗はためく/佐良浜、池間地区で旧正月
旧暦1月1日に当たる「旧正月」の8日、旧暦を重んじる伊良部の佐良浜地区では漁船に鮮やかな大漁旗が掲げられ、向こう1年間の航海安全と大漁を祈願した。
住民らは、先祖にごちそうを供えて親族で祝ったり、友達同士で盛大に祝杯を上げるなど、新年の喜びを分かち合った。
この日は佐良浜地区のほかに、平良の池間地区などでも伝統の旧正月を祝った。
休漁中の各漁船には大漁旗がはためき、旧正月ムードで一色。漁師らは、早朝から船霊(ふなだま)様に神酒や海の幸を供え、旧年中の航海安全などに感謝した。
このうち、佐良浜地区では、午前中に本家に分家の関係者らが盆にごちそうを乗せて訪れ、そのごちそうを神棚や仏壇に供え、先祖に手を合わせた。
伊良部大橋開通以前の宮古島に住む伊良部出身者は、定期船の時間を気にしながらの旧正月だった。
しかし、大橋開通に伴い、昨年から仕事を終えて大橋を渡り、家族や親せきの家で旧正月を満喫する風景が見られている。