山内優梨愛さん、笑顔で巣立つ/宮島小
1人ぼっちの卒業式
宮島小学校(屋嘉比俊哉校長)で24日、修了式・卒業式が行われた。卒業式では山内優梨愛(ゆりあ)さんが、屋嘉比校長をはじめ市教育委員会の野原敏之委員、地域住民、後輩の在校生5人などの祝福を受け、新たな生活へ巣立った。同校では、一昨年は1人、昨年は3人が卒業しており、1人だけの卒業式は2年ぶり。
式では校歌斉唱に続き、屋嘉比校長が山内さんに卒業証書を授与。山内さんは、参加者に向かって「私の夢はまだ決まっていませんが、中学校では人と関わる力を身に付けて頑張りたい」と決意を披露した。
屋嘉比校長は「優梨愛さんは、児童会長として後輩たちを引っ張ってきた。4月からは中学生。立派に成長し、未来に幸せがいっぱいあるように祈念する」と式辞を述べた。
野原氏は「中学校では、友達と切磋琢磨し、世界で活躍する人材に成長してほしい」と告辞。山内隼人PTA会長は、屋嘉比校長や教諭らの温かい指導に感謝した。
島尻自治会の宮良保会長は屋嘉比校長に記念品贈呈後、「優梨愛さんは、昨年開催された全宮古小学校陸上競技大会で選手宣誓を行った。それは人生の思い出の宝となる。狩俣中学校でも勉強・スポーツに頑張ってください」と励ました。
卒業生保護者代表で山内玲奈さんが卒業記念品を贈呈し、娘が6カ年の小学校生活を無事終えたことに感謝の意を表した。
その後、優梨愛さんは在校生や住民らが作った花道を笑顔でくぐり抜け、通い慣れた学びやを後にした。