1時間に93・5㍉の猛烈な雨/床上浸水1件
宮古島地方は13日、前線に向かって南から暖湿気が流れ込んだ影響で、大気の状態が不安定になり、所によっては雷を伴う猛烈な雨となった。宮古島地方気象台は、同日午前4時22分に雷注意報、午前6時55分に大雨警報を発表した。14日昼前にかけて、発達した積乱雲の下での落雷や突風、急な強い雨に注意するよう呼び掛けている。
13日午前0時から午後6時までの各地の降水量は下地島で67・5㍉、平良下里で177・0㍉、城辺新城で49・5㍉、鏡原(宮古空港)154・0㍉(2003年統計開始以降4月としては最多)、多良間仲筋(多良間空港)で73・0㍉を観測した。
同日午前6時台には1時間に93・5㍉の猛烈な雨が降り、市内各所の道路が冠水した。平良西里で床上浸水1件、床下浸水が3件発生した。
宮古島署には道路冠水の110番が複数件寄せられ、市消防署は道路冠水、床下浸水で出動した。出動件数は12件だった。
下地川満にある沈砂地では一時、水があふれて道路に流れ込んだ。近くに住む津嘉山恵勇さん(86)は「台風の時でも、この沈砂地から水があふれることはなかった」と話した。
また、平良腰原の民家前の道路では、大人の膝下まで漬かった。この民家の主婦は「雨が降るたびに心配する。安心して暮らせるよう、市は道路を改善してもらいたい」と話した。