高齢者給付金 申請済み34%
市「本人確認書類忘れずに」/5日現在
65歳以上の高齢者向け給付金の申請受付が4月25日からスタートした。対象者は約7200人で、5日までに2480人(34%)が申請を済ませた。今月13日までに手続きをすれば、申請内容の確認・審査を経て、第1回目の支給日となる6月上旬に給付金(一人3万円)が申請書に記載された本人名義の指定口座に振り込まれる。受付期間は7月29日まで。市では早めの申請を促すとともに、申請書への押印漏れや、本人確認書類(免許証や健康保険証など)の添付も忘れないよう呼び掛けている。問い合わせは、市給付金担当(直通電話73・5450、73・5449)まで。
申請手続きは、市役所平良庁舎2階の福祉調整課給付金窓口に直接提出(代理可)するか、切手不用の返信用封筒で郵送もできる。
対象者は、2016年度中に65歳以上になる人(1952年4月1日までに生まれた人)▽15年1月1日時点で市に住民登録(住民票)がある人▽15年度分の市民税(均等割)が非課税で、課税世帯に扶養されていない人▽生活保護を受けていない人-となっている。
市には65歳以上が約1万3000人いるが、今回の給付対象者は半数以上の約7200人(約55%)となっている。
市福祉部福祉調整課の石川博幸課長は「申請もれをなくすためにも、早めに手続きを済ませてほしい」と話した。
一方で、全国では給付金を装った不審な電話やメールが発生していることを挙げ、「振り込め詐欺や個人情報の詐欺には十分注意してほしい」と語った。
また、免許証や健康保険証などの本人確認書類の添付忘れが多いことも指摘。担当者は「窓口に来て提出しようとしても、申請書類が不備だと受け取れない場合がある」と話し、申請方法をしっかりと確認するよう呼び掛けている。
今回の給付金支給は「一億総活躍社会」の実現に向け、高齢者世帯の年金を含めた所得全体の底上げを図る観点や、個人消費の下支えにも役立てることなどを目的に低所得者の高齢者を対象に実施する。
福祉調整課によると、対象者全員が3万円を受け取った場合の総金額は約2億1600万円になる。