社会・全般
2016年7月29日(金)9:06
傘と優しさに包まれて/リュウキュウキンバト
マンゴー農園で子育て中
平良字西仲宗根にあるマンゴー農園のビニールハウス内で、国の天然記念物キンバト(環境省レッドデータブック絶滅危惧ⅠB類)が子育てに奮闘中だ。
このマンゴー農園を営む70代の男性が1週間ほど前に、マンゴー収穫後、毎年行っている枝の刈り込みをしたところ、一本のマンゴーの木にキンバトの巣とその中に卵2個を発見した。
親鳥が一生懸命に卵を暖める姿を見た男性は、選定によって巣の上にあったマンゴーの葉が無くなり、ハウス内に差し込む強い日差しが直接親鳥にあたることから、傘を巣の上に設置した。
この男性は「30年以上マンゴー栽培をしているが、こんなことは初めて。夕方ごろに雄と雌が入れ替わって卵を温めている。その姿がとてもかわいくて、このキンバトの親子は今、この農園の宝物だよ」と笑顔で話した。
美しい緑色の羽を持つキンバト。子育てのために選んだ安住の地であるマンゴー農園は、日差し避けの傘と、子育てを応援する周囲の人たちの優しさに包まれている。