旧盆は故郷で家族と/きょう〝ンカイ〟
帰省客らで空の便混雑
先祖の霊を後世から迎えて供養する旧盆がきょう15日から始まる。旧盆初日の「ンカイ(迎え)」を翌日に控えた日、那覇発宮古行きの空の便は満席に近い状態で、宮古空港到着ロビーは観光客に加え、旧盆を故郷で家族と過ごそうと島外から帰省する宮古出身者と、それを出迎える家族らでにぎわった。
きょう15日が「ンカイ」、あす16日が「ナカビ(中日)」、17日が「ウフイユー(送り日)」となる今年の旧盆。この時期は帰省客が増加することから日本トランスオーシャン航空(JTA)では12日から21日まで那覇-宮古便を2往復4便増便している。それでも14日の那覇発宮古行きの便はJTA、全日空(ANA)ともにほぼ満席や空席が少ない混み合った状態となった。
愛知県から帰省した久高進也さん(37)は「旧盆に帰省するのは久しぶり。本土のお盆休みと旧盆はずれることが多いのでなかなか休みを取ることができず、帰れないでいた。今年は本土の盆と旧盆が近かったことから帰省することができた。久しぶりに家族や兄弟と会えるのを楽しみにしている」と語った。
子供2人と帰省した上地美奈さん(33)は「夫の転勤で2、3カ月前に宜野湾へ引っ越したが、長年住み慣れた宮古島へ戻るとほっとする。おじいさんとおばあさんに孫の顔を見せてあげるのが楽しみ」と笑顔を見せた。
旧盆のUターンピークは18日から20日で、宮古発那覇行きの便はJTA、ANAとも全便予約で満席となっているほか、17日と21日も空席のある便は少ない状況となっている。