八月踊りの成功祈願/多良間
仲筋、塩川御願所で「手始め」
【多良間】多良間島八月踊りの成功を祈願する「手始め祈願」が25日、仲筋と塩川両字の御願所で行われた。地域の関係者が参加し、御願所周辺をきれいにし、神様に手を合わせて八月踊りの成功を祈願した。
仲筋字会長の垣花満さんは「村民、関係者の一致団結の素晴らしい心で手始めを迎えられる。本番には児童、生徒も参加する。子供たちへの継承も兼ねながら、われわれの文化を守っていこう」とあいさつした。
伊良皆光夫村長は「サトウキビの植え付けの忙しい時だが、皆様の協力で盛大な八月踊りができるよう協力をお願いする」と呼び掛けた。
今年3月に那覇からUターンしてきたという波平伎矢さんは、中学卒業後4年ぶりの参加。「伝統行事に参加できることはうれしい。今回はせりふ付きの役をいただいたので緊張しないように頑張りたい」と意気込みを語った。
今年の八月踊りは9月8日に仲筋の土原御願所で始まり、2日目の9日は塩川のピトゥマタ御願所でそれぞれ演じられる。
最終日の10日は「別れ」と称し両字に分かれて演じられる。
村内の宿泊施設はすでに予約が殺到しており、ほぼ満室の状況という。
八月踊りは、毎年旧暦の8月8日に行われており、「多良間島の豊年祭」の名称で、1976年に国の重要無形民俗文化財に指定されている。