18日に住民説明会/陸自配備計画
防衛省、住民全体対象に
防衛省が進める宮古島への陸上自衛隊配備計画について、同省主催による宮古地区住民全体を対象にした説明会が今月18日に市中央公民館で開催される。同省主催では6月12日の説明会以来2度目となり、同省が千代田カントリークラブを中心に整備していく方針を示してからは初となる。下地敏彦市長が市議会の9月定例会で同省との事前のやり取りを認め、さらに同地への配備を自ら打診していた問題も含め、今回の説明会は住民側から厳しい指摘が出される見込みだ。
時間は、入場が午後6時30分。説明会は午後7時~同9時までの2時間。計画についての説明は防衛省、沖縄防衛局、陸上幕僚監部が行うとしている。
6月の説明会以降の動きとしては、9月2日に若宮健嗣防衛副大臣が来島し、下地市長に対して旧大福牧場への配備断念と千代田を中心に整備していく方針を示している。
その説明では、配置案を示してヘリパッドや旧大福に予定していた地対艦誘導弾、地対空誘導弾を保管する火薬庫を整備する計画はないとして理解が求められた。
しかし、その後の防衛局側の説明では弾薬庫(火薬庫)は設置しないが、ミサイルの発射機は配備し、弾薬については配備しないことが示された。
この配備計画案が示された後に行われた千代田や野原部落住民を対象にした説明会では、このミサイル発射機を配備しながらも弾薬はなしとすることへの整合性のなさを指摘する声のほか、近隣に集落の多い千代田ではなく今後、弾薬庫を配備する場所で配備すべきとの意見も出された。
さらに、防衛省側は当初、旧大福牧場での配備を事前に下地市長に打診していたが、下地市長が千代田への分散配備を求めたことに対する不満も多く出された。
今回の説明会では、こうした問題を中心に住民側からの質問が出される見込みとなっている。