「県は利活用の早期実現を」/下地島空港、周辺用地
決議文を採択/伊良部で200人集い住民大会
下地島空港及び周辺用地の利活用早期促進を求める「住民大会」(主催・同期成会)が20日、伊良部公民館で行われた。約200人(主催者発表)が参加し「関係機関は早期に下地島空港及び周辺用地の利活用事業を図ることを、伊良部地区住民は強く求める」との決議文を全会一致で採択した。
期成会の会長を務める伊良部商工会の大浦貞治会長は「航空会社等の引き揚げで、空港の運営に支障をきたしている。宮古の財産である空港と周辺残地の利活用が宮古発展の課題と認識している。誘致を決意したときの要望、夢を乗せたことを県は実行してくれることを強く要望する」とあいさつした。
下地敏彦市長は「民間航空の実機訓練で空港は一時にぎわった。今はシュミレーターの発達で利用がなくなった。県は再利用策で四つの事業を決めているが、一つも進んでいない。今動かないといけないという住民の危機感で、この大会が開かれた。きょうの決議と(伊良部)架橋を実現させた力で、県に空港、残地利用を推進するよう求めていこう」と述べた。
このほか、座喜味一幸、亀濱玲子両県議会議員、棚原芳樹宮古島市議会議長が利活用の早期実現に向け取り組むとのあいさつをした。
県は2015年3月31日に下地島空港と周辺用地の利活用基本方針を策定し▽パイロット養成訓練事業▽無人機操縦技術者の養成施設開設▽富裕層向け宿泊施設開発▽プライベートジェット活用のリゾートアイランド構想-の4事業を選定したと公表した。
下地島空港は1972年4月に建設に着手し、1980年8月に運用を開始した。空港の面積は361万5000平方㍍で、国土交通省によると、面積では全国6番目の大きさという。