島を挙げて歓迎/多良間
宮古市から訪問団25人
【多良間】多良間村と姉妹都市を結ぶ岩手県宮古市から11日、25人の訪問団が来島した。今年、姉妹都市締結から20周年を迎えることから、同市の山本正徳市長も児童生徒らと来島した。
空港では訪問団を歓迎しようと、村議会議員をはじめ多くの関係者らが出迎えた。
また、多良間村役場前では、多良間島のイメージキャラクター「たらぴん」が訪問団を歓迎した。山本市長が、伊良皆光夫村長を訪問し「これから児童生徒がお世話になります。よろしくお願いします」とあいさつした。
村コミュニティー施設では、訪問団の対面式が行われ、受け入れ家庭の保護者らと対面した。
対面式で伊良皆村長は「山本市長をはじめ、25人の皆さん、多良間じまんけーぱりーわーりすでぃがぷうー。まつんかにぶだー(皆さんようこそ多良間島へ皆さんが来るのを待ちかねていた)多良間島での生活を楽しんでください」と多良間方言を交えながらあいさつした。
また、山本市長は「皆さんの温かい歓迎に感謝する。これから3日間、お世話になります。よろしくお願いします」と話した。
受け入れ児童を代表して多良間中学校の亀山飛龍君(2年)が「ようこそ多良間島へ。短い期間ですが、たくさん多良間島を楽しんでほしい」と訪問団を歓迎した。
宮古市新里中学校の影田久保健人君(2年)は「多良間島でしか体験できないことをたくさん体験し、多くのことを学びたい。たくさん友達と交流し、良い思い出をつくりたい」と体験交流を楽しみにしていた。児童生徒らは学校訪問やシュノーケリング、サトウキビの絞り汁を作る体験などを行う。
江戸時代の1859年、岩手県宮古市の商船「善宝丸」が江戸から宮古へ向け航海中嵐に遭い、76日間の漂流の末、多良間島の髙穴海岸に漂着した。
島民の手厚い看護を受け、乗組員らは無事に帰還したという史実が記録された文献が1974年に発見された。これをきっかけに、78年から双方の児童生徒の交流が始まり79年に姉妹村を締結し交流が始まり、今年20周年を迎えた。