養殖アーサ摘み取り/西辺小児童が体験学習
西辺小学校(砂川靖夫校長)は14日、宮古島漁協のヒトエグサ生産部会(楚南聡代表、会員8人)の協力を得て14日、同校北西に位置する大浦湾でアーサ(和名ヒトエグサ)収穫体験学習を実施した。児童74人は、養殖網で青々と育つアーサを手際よく摘み取り、海の恵みに感謝した。同校での同体験は2年ぶり。
地域の豊かな自然環境の中で、アーサを収穫する体験を通して豊かな人間性を育むとともに、地域で働く人の職業観に触れるのが目的。
同湾海岸の式で、砂川校長は「宮古では美しい大浦湾でアーサが養殖されている。養殖されている方々の仕事も学び、しっかり収穫してください」と激励した。
同校OBの楚南代表は、養殖アーサの種付けから販売までの一貫体制を説明した上で「今期は前期の7㌧より3㌧多い10㌧の豊作を見込んでいる。きょうは、楽しく体験してください」と後輩たちを励ました。
鉄筋の支柱に張られた養殖網は、干潮のために空中に露出。児童たちは鮮やかな緑色のアーサを収穫し、ビニール袋にいっぱい詰め込んでいた。
4年生の長田稀龍君は「いとこの男子5年生がけがで休んでいるので、その人の分まで収穫した。天ぷらアーサを一緒に食べたい」、同じく羽地穂乃花さんは「去年はアーサ収穫体験学習はなかったので、今年はできるかなと思っていた。体験できて良かった。たくさん取ったアーサはアーサ汁で食べたいと思っている」とそれぞれ感想を語った。