交差点では一時停止、徐行/地域交通安全推進委員、宮古島署
手作り看板を設置/ドライバーに注意喚起
地域交通安全活動推進委員と宮古島署交通課員、宮古島地区交通安全協会(安協)は25日、交差点での事故を抑止する看板を各交差点に設置した。交差点で一時停止の標識が設置されているにも関わらず標識を見逃したり、無視したりして交差点に進入する車を1台でも減らし、交差点での出会い頭の事故を抑止することが目的。ドライバーの注意喚起を促す取り組みとして実施した。
看板は手作りで、「一時停止」と「徐行」の2種類。合わせて約40枚を作成し、県道243号線と来間大橋からの市道の交差点(皆愛)と同県道と来間前浜港からの市道の交差点に設置した。今後、危険交差点に順次設置する。
地域交通安全活動推進委員らが「一時停止」と「徐行」の看板を、交通事故抑止の「祈りと願い」を込めて手作りした。
設置する交差点は宮古島署(大城辰男署長)の助言を得ながら、委員が宮古島島内を巡回視察し選定した。
宮古島署で行われた出発式で武島健治委員長は「観光客が相当増加し、交差点での人身交通事故が、全体の人身事故の約半数を占めている。危険な交差点を視察し、看板を設置して事故抑止につなげたいとの思いを込めて作成した」と述べた。
大城署長は「皆さんの『交通事故が1件でも減るように』との思いがこもった看板。皆さんの日ごろの活動のおかげで、交通事故は減ってきているが、交差点での事故が課題。看板の設置が事故の減少につながると思う」とその効果に期待を寄せるとともに、看板作成に感謝した。
安協の新里孝行会長は「皆さんが心を込めて作成した看板で、1件でも交通事故が抑止できるよう願っている」と述べた。
2016年に宮古島署管内で発生した人身事故101件のうち、約半数の51件が交差点で発生している。 地域交通安全活動推進委員は県公安委員会からの委嘱を受け、交通安全教育、駐車問題の解決などの活動を実施している。