まるでじゅうたん/ソバの花が開花
今月下旬に収穫
サトウキビ収穫後の間作として注目されるソバの花が各地で咲いている。白く小さな花が畑一面を覆っており、この時期の風物詩として定着しそうだ。
ソバは、播種から約3カ月程度で収穫できる。このため、サトウキビを収穫した後、夏植えまでの間作に適しているという。収穫は今月下旬に始まる。
今年で3年目の収穫を迎える宮古島穀物生産組合によると、2017年産の収穫面積は昨期より7㌶ほど増えて37㌶になった。特に下地島で増えている。
収穫前の畑には白い花がぎっしり。高さ40~50㌢の株がひしめき合うように立ち並んでいる。少し離れて見てみる光景はさながら白いじゅうたん。道行くドライバーの中には車を止めて写真を撮る人もいた。
組合の新里五尾さんによると、昨年は長雨の影響で不作だったが、今年の作柄は良い。「畑づくりもしっかりできているし、今年は良さそうだ」と質、量ともに豊作を期待している。
組合は、収穫物のすべてを熊本県の熊本製粉に出荷している。同社はソバ生産の端境期に栽培し、供給できる宮古島の栽培環境を絶賛。精製するそば粉の甘みと粘りにも着目している。