「初音丸」をお披露目/池間漁港
航海安全と大漁願う
池間漁港で15日、新しい船名「初音丸」(3㌧、仲原一実船長)のお披露目があり、訪れた住民らは航海安全と大漁を祈願した。
「初音丸」は「はつねまる」と呼ぶ。色鮮やかな大漁旗が掲げられ、祝賀ムード一色。船上から船主の仲原船長(69)や友人らが浮き桟橋に集まった住民らに向かって、一斉に菓子類を投げ込んだ。住民らは、歓声を上げながら菓子類を受け取っていた。
初音丸は1986年、宮古本島の伊計造船で新造された繊維強化プラスチック(FRP)船で、今年で船齢31年。長さ9・9㍍、幅2㍍。ディーゼルエンジン250馬力を搭載。
この日のお披露目の開始時間は、池間島の「親子ラジオ社」を通して伝えられていた。お披露目前に「初音丸」は大主神社前の海域まで快走。仲原船長らは、同神社に向かって神酒やごちそうを供え手を合わせた。
仲原船長は「わが家が経営する初音丸という船名は、祖父が経営していた漁船が始まりで、父も新造した船を初音丸と名付けた。私で3代目の初音丸となる」と語った。
その上で「今後は高級魚のアカマチやマーマチなどを釣る」と意欲を見せる。
大漁旗を仲原さんに寄贈した松川浩さん(62)は「お菓子を投げ込んで祝う儀式に参加したのは12年ぶり。感無量だ」と満足した様子で話した。