観光客増加で混雑/スーパー食堂など
市民生活に支障も
クルーズ船の寄港増だけでなく、航空路線本土直行便の増便や、那覇-宮古線への従来機より座席数の多い機材の導入などで宮古島では国内外からの観光客数が増加していて、それに伴う混雑により買い物や食事など一部で市民生活に支障を来したり、観光地などではごみの増加なども見られようになっている。
海外クルーズ船乗客の多くが買い物に訪れるスーパーなどでは寄港時間帯、店内は混雑し、レジの順番を待つ長い列ができる。あるスーパーの店長によると「地元の人から混雑していて行きづらいとの声があったのでクルーズ船入港時には全てのレジを稼働させているが、それでも列ができる。文化の違いもあると思うが、店内で買った商品をその場で食べたり、トイレにいろいろなものを捨てたりとマナーが良くない。たばこの吸い殻をごみ箱に捨てぼやになったこともある。買い物に来てもらえるのはありがたいが、マナー面で地元の人に迷惑を掛けている」と話す。
昼食時に観光客で混雑する食堂も多く、店の外に列を作って待つ人が出る店も見られるなど、市民が昼休み時間に昼食を取ることが難しい店もある。観光客に人気の食堂の店員に話を聞くと「混雑時に多いのは観光客。外国人観光客もいるが本土からの人が多い。混む時間帯はその日によるが、特に混み合う日は昼から夜までずっと忙しい時もある。地元の人は並んで待ったりしないので、食べに行きたくても入れないと言われることがある」という。
観光地などではポイ捨てされたとみられるごみが多く目に付くケースも。中国で買って宮古島へ持ち込まれたであろう中国語が表記されたペットボトルが西平安名崎で多数捨てられていたこともあった。市観光課では「ごみを処理するのは市。下船前に乗客へごみのポイ捨てなどをしないよう注意を呼び掛けてほしいと船会社や旅行代理店へ要請している。国内観光客に不快感を与えては良くないので捨てられたごみを見つければその都度、回収するようにしている」と語る。