宮古、暴風域外れる/台風9号
多良間フェリー終日欠航
勢力の強い台風9号は29日午後6時、与那国島の南西約90㌔に位置し、時速約20㌔の速さで北北西へ進んでいる。宮古島地方が暴風域に入ることはなかったが、沿岸の海域では大しけの状態となり、宮古島と多良間を結ぶフェリーが終日、欠航となった。台風の影響による空の便の欠航はなかった。
29日午後6時現在の気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40㍍、最大瞬間風速は60㍍で、中心から半径110㌔以内では風速25㍍以上の暴風域となっている。
暴風域には入らなかったものの、多良間島は午前9時ごろ、宮古島は午後3時ごろから強風域に掛かり、宮古島地方気象台では午後5時12分に19・9㍍の最大瞬間風速を観測した。
台風10号が発生/先島接近の恐れも
29日午後3時、南シナ海で熱帯低気圧が台風10号になった。29日午後6時現在の中心気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20㍍、最大瞬間風速は30㍍で中心から南側440㌔と北側220㌔以内が風速15㍍以上の強風域となっている。ゆっくりとした速さで北東に進んでいて、今後、先島近海に接近する恐れもある。
気象庁によると今後は勢力を弱めながら北東へ進む見込みで、予報では31日午後にも先島諸島近海に接近する可能性があるものの、そのころには熱帯低気圧になることが予想されている。