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社会・全般
2017年9月4日(月)9:05

先祖迎え家内安全祈る/旧盆入り

各家庭で「ンカイ」/仏壇にごちそうや果物供え


仏壇に手を合わせて先祖を迎えるとともに家内安全を祈る與那原家の家族=3日、城辺比嘉の與那原さんの家

仏壇に手を合わせて先祖を迎えるとともに家内安全を祈る與那原家の家族=3日、城辺比嘉の與那原さんの家

 旧盆初日の3日夜、市内の各家庭では亡くなった人たちの世界とされる後世(グソー)から先祖の霊を迎える「ンカイ(迎え)」が行われた。家族や親戚らが集まり、ごちそうや果物などを供えた仏壇に手を合わせて、家内安全と子孫繁栄を祈った。

 旧盆は旧暦7月13日から15日までの3日間行われる。2日目の4日は「ナカビ(中日)」、5日は最終日の「ウフイユー(送り日)」。

 城辺比嘉の與那原一夫さん(69)の家では、夕方になると子供や孫たちが集まった。

 妻の悦子さん(69)が作ったちらしずしや赤飯を重箱に詰め、連日暑い日が続いていることから冷やしそうめんも仏壇に供えた。

 パイナップルやスイカ、バナナのほか、ドラゴンフルーツやシークヮーサーなどの色とりどりの果物が仏壇を彩った。

 外が暗くなった午後7時すぎ、線香を立てた仏壇に全員で頭を下げ手を合わせて先祖を迎えた。

 與那原さんは「何十年も家族の健康を祈っている。それに勝るものはない」と話した。

 「子供は4人、孫は高校生を筆頭に8人いる」と笑顔。「この家には普段、父と私たち夫婦の3人しかいないが、旧盆や正月、墓参り、または地域の行事の時には必ず子や孫が来てくれる。にぎやかで寂しくはない」と日焼け顔をほころばせた。


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