各地で十五夜まつり/狩俣では大綱引き
住民ら500人参加、西が勝利
狩俣地域の豊年祭(主催・狩俣自治会)のメインイベント、「十五夜大綱引き」が4日夜、県道の一部区間を一時通行止めにして行われた。照明灯の明かりの中、東西に分かれ、長さ約80㍍、直径約20㌢の綱を約500人が引いて無病息災、豊漁・豊作を願った。熱戦の末、西が勝ち、豊漁が約束された。
大綱引きの開始前には、狩俣小学校の子供たちが元気はつらつとエイサーを披露。また狩俣幼稚園の園児たちが元気いっぱいに踊りを繰り広げた。観客らは、カメラに収め大きな拍手を送っていた。
民謡三線ショーでは国士舘大学の学生20人らが楽しく舞い踊った。同大学は3年連続の参加。観客らは、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えた。
大綱が会場に運ばれると熱気に包まれた。参加者らは綱に結びつけられた細い綱を握り、「ワッショイ、ワッショイ」と引っ張り合った。全員が勝ち負けに拘らず笑顔で無事終了した。
同自治会の久貝正吉会長は「お互いに引き合う姿が勇ましく、ものすごく迫力があった」と興奮冷めやらぬ表情で語った。
狩俣小学校の上里啓美校長は「きょうは地域の十五夜行事ということで、授業は早めに終わらせた。園児6人、児童37人が参加し、よく頑張った」とたたえた。
島尻地域に住む新垣琉愛さん(6年)、高橋楓君(同)、新垣楓華さん(2年)の3人は初めて参加。3人は今年4月から狩俣小学校に通い、友達と一緒にエイサーで盛り上げた。
3人は「お友達がたくさんできたので、とても楽しかった。エイサーは上手にできた」と笑顔で話した。