五穀豊穣、子孫繁栄祈願/西原ミャークヅツ
男たちがパレードで気勢/大地踏みしめ踊りを披露
平良西原のミャークヅツは「中日」の4日、集落を練り歩くパレードが行われた。49歳以上の男性が参加し、五穀豊穣や自治会旗、日の丸の旗を立て「うやきーゆなうらしよー(裕福な世にしてくれよ)」とはやしながら踊り、五穀豊穣と子孫繁栄を祈願した。
パレードには、黒のスーツ姿に白のタオルをねじり鉢巻きにした「マスムイ」と呼ばれる男性や、白のワイシャツにネクタイ姿のお年寄りたちが参加。午後3時前に仲間御嶽を出発し、「ジャー(座)」と呼ばれる広場までの約1㌔を、「ミャークヅツのアーグ」や「西原のクイチャー」の歌に合わせながら、時にはゆったりと時には激しく大地を踏みしめながら踊りを披露した。
名古屋から参加した仲宗根努さん(57)は、ミャークヅツのために、1週間の休暇を取ったという。「ふるさとの大切な行事。いつまでも守っていきたいという気持ちで毎年参加している」と笑顔を見せた。
沿道には観光客や地元住民らが大勢集まり、手拍子やクイチャーを踊ったりして男性たちを出迎えた。
東京から友人9人と一緒に来たという森浦みつえさんは「地域の伝統行事を地域の人たちが大切に守っているということを肌で感じた」と話した。隣にいた友人も「地域の文化はすごい」と驚いた様子だった。
ジャーではクイチャーや「奉納相撲」が行われ、見物人も混じって会場の熱気は最高潮に達した。