棒振りで繁栄願う/来間ヤーマスプナカ2日目
盛大に「雨乞い座」で祝宴
下地来間島の伝統行事「ヤーマスプナカ」は2日目の4日、「雨乞い座」と呼ばれる広場で、3兄弟の一族が島の繁栄を祈願する棒振りを披露するなど、盛大に祝宴を催した。島内外から関係者が集ったほか、郷友会のメンバーらも駆け付けてルーツの島で五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄を共に願った。
この日の午前中に関係者が島内で会議を開き、雨が降っても雨乞い座で祝宴を開催することを確認。午後2時ごろには、そろいの衣装を着た老若男女が集合した。
3兄弟の長男スムリャーブナカ、二男ウプヤーブナカ、三男ヤーマッシャーブナカの順に勇ましい棒振りが披露されると、会場全体から大きな拍手が送られた。
華やかな衣装に身を包んだ女性たちも、優雅な踊りを披露。来間小学校の児童も息の合ったエイサーを踊って、祭りに花を添えた。
300年の歴史があるといわれるヤーマスプナカ。この日は、島内外から多くの関係者が駆け付けて、大いににぎわった。
冒頭、あいさつした大浦邦夫部落会長は、この1年間で3ブナカで人の子どもが誕生したことを報告し「島は今、人口が減少し高齢化が進行している。ヤーマスプナカは子孫繁栄の祭りでもあり、時代の要請に応える素晴らしい祭り。これからも平和で豊かな島として発展すると信じている」と述べた。
会場では、八重山在来間郷友会のメンバーも参加。この日のために練習してきた踊りを披露し、会場を盛り上げた。