“兄弟”元島に集う/池間民族がレクや懇親会
池間、佐良浜、西原の住民が参加する池間民族の集いが19日、元島の池間島で開かれた。3地区の住民がレクリエーションや懇親会を通して絆を深めた。
集いは1986年に始まり、今年31回目。3地区持ち回りで開いており、毎年多くの池間民族が参加して交流を楽しんでいる。
午前中は、ゴルフ、グラウンドゴルフ、ゲートボール、囲碁の大会を行い、午後から離島振興総合センターで懇親会を開いた。
懇親会で実行委員長を務めた仲間正明さん(池間自治会長)は「兄弟よ、ようこそ池間島へ」と佐良浜と西原の住民を歓迎。「誇り高き民族の3地区からこうしてたくさんの人が集まってくれてうれしく思う。まるで盆と正月を一緒に迎えたような気分だ。きょうは時間の許す限り楽しんでいこう」と呼び掛けた。
この後、各大会の上位入賞者らを表彰した。入賞者が踊って喜ぶと、会場は拍手と指笛で沸いた。
乾杯の音頭を取った佐良浜池間添自治会の仲村淳会長は方言で池間民族の一層の団結を促し「この素晴らしい集いを、私たちの子や孫にしっかりと引き継いでいこう」と強調。併せて集いの発起人や受け継いできた先輩に感謝を込めた。
この後も3地区の住民は和やかに交流を深めた。池間島の皆さんが準備した刺し身や煮付け、そば、赤飯を楽しみながら池間民族の絆を確かめ合っていた。
池間民族の集いは、池間の上里望さん、佐良浜の長浜光雄さん、西原の伊良部和則さんが話し合ってスタートさせた。「その昔、3地区の交流会があった」という情報を基に再開させて今日に至るという。