きょうから操業開始/宮糖伊良部工場
手刈り作業も始まる
1日から宮古製糖伊良部工場で今期操業が始まるのを前に、伊良部地域のキビ畑では11月末からハーベスターによる機械刈り作業と農家が手おのや鎌を使って刈り取る手刈り作業が本格化している。同工場では1日午前から搬入を行い、来年4月中旬まで操業は続く予定。
同工場では、今期からキビ農家にキビ運搬車からキビがはみ出さないように協力を依頼した。このため、手刈り作業を実施する各農家は、長い茎のキビは約2㍍ほどに切断し2本にしている。
新たに切断作業が加わったことから、前期まで手刈り作業で請け負っていたグループは採算が合わないとして静観している。数人の農家の中には順番で労力交換を行うユイマールをつくりキビ刈りに追われている。
キビの収穫形態は、機械刈りと手刈りの二つ。同工場では、手刈り作業の減少を見越し、今期の機械刈り作業(ハーベスター稼働)を前期より20ポイント増の70%、手刈り作業を前期より30ポイント減の30%と予想している。30日現在、中型ハーベスターが3台、小型ハーベスター17台の合わせた20台が稼働可能となっている。
前泊福一さん(70)=佐良浜=は30日、ユイマールの仲間と手刈り作業に精を出していた。
前泊さんは「今期のキビ収穫は130㌧を見込んでいる。キビの長い茎を切断するので手間がかかる」と話していた。