快適なバス停環境を要請/バス会社と個人が県に
上屋、バリアフリー要望
市内バス会社3社と個人が27日、県道を管轄する県宮古土木事務所に快適なバス停環境の構築を求める要請を行った。バス停の上屋やベンチ整備のほか、バリアフリー化を求めた。土木事務所の平良雅彦所長は要請に理解を示し、「本庁にもあげながら予算を確保できるのかどうかを検討していきたい」と話した。
要請は宮古協栄バス(豊見山健児代表社員)、八千代バス・タクシー(砂川能樹社長)、共和バス(新里哲代表社員)の3社と、車椅子で日常生活を送る砂川幸夫さんが行った。
バス会社3社は▽狩俣砕石所前▽狩俣▽ファミリーマート宮古久貝店-の各バス停の上屋及びベンチの整備を、砂川さんは宮古総合実業高校前バス停のバリアフリー化を求めた。
バス会社3社は要請書の中で、「夏場の日差しにおける暑さ対策や雨天時の雨よけのため、高齢者や障がい者などの住民の皆さんから対応してほしい旨の要望がある」と紹介。本来はバス会社の負担で整備しなければならないことを認めながらも、「乗客の減少から赤字経営が従前より続いているため、資本投資を行うことが難しく、自主財源での対応が厳しい」とし、県に理解と協力を求めた。
一方、砂川さんが要請した実業高校前バス停は、標識が植栽桝の中に立てられており、車椅子の人が利用するスロープをバスから下ろせない状況にある。
砂川さんは「利用者はいるのに利用できない。健常者も障がい者も楽しくバスに乗れるように整備をお願いしたい。やって良かったと思える日が必ず来る」と切望して対応を求めた。
要請に土木事務所の平良所長は「こうして要請を受けた。本庁にもあげて設計の予算が確保できるのかどうか検討したい。本庁に要望していく」と話した。