架空請求詐欺事件が続発/宮古島市
今年4件目、警察が注意喚起
宮古島署は27日、特殊詐欺(架空請求詐欺)事件が発生したと発表した。宮古島市では、同様な詐欺事件が今年に入って4件発生している。被害額は15万円相当。警察は高校生からお年寄りまで男女を問わず、幅広い年齢層で被害に遭っているとして「不審な電話や身に覚えのない請求などがあった場合は、一人で行動せずに家族や警察に相談してほしい」と注意を呼び掛けている。
警察によると被害に遭ったのは市内に住む16歳の女子高校生で、26日午後1時ごろから同7時10分ごろまでの間、携帯電話に「ご案内期限が過ぎましたことでご訪問させて頂きます」などとメールがあった。
退会手続には1万円の事務手数料が必要なことなどを知らせた上で「アマゾンギフトカードを買って、その番号を教えてください」と記載された文章を閲覧させた。
女子高生が購入したアマゾンギフト券(1万円相当)の番号をサイト内で入力させ、電子マネーの利用権1万円相当をだまし取ろうとした。しかし、女子高生が入力を誤ったことから未遂に終わった。父親が警察に相談した。
同様な詐欺事件は1月に1件、2月に2件発生。手口は「有料サイトの未納料金がある。きょう中に支払わないと裁判になる」とうそのメールを送り、電子マネーをだまし取ったり、「アマゾンの会員料金の未納が発生している」などとうそを言い、電子マネーの番号などを聞き出すなどしている。
警察では「性別や年齢に関わらず、誰でも被害者になる可能性がある。『自分は大丈夫』などと思わず、周囲の人たちと話題にするなど普段から備えてほしい」と話している。