11/22
2024
Fri
旧暦:10月22日 先勝 庚 小雪
社会・全般
2018年3月22日(木)9:00

賦課金従量制案を否決/土地改良区総代会

15年に続き2度目 総代の理解得られず

 

賦課金の従量制案を否決した宮古土地改良区の総代会=21日、JAおきなわ宮古地区本部

賦課金の従量制案を否決した宮古土地改良区の総代会=21日、JAおきなわ宮古地区本部

 宮古土地改良区(下地敏彦理事長)の第29回通常総代会が21日、JAおきなわ宮古地区本部ホールで開かれ、執行部が提案した賦課金(地下ダム農業用水の使用料)の基本料に、使用した水量を加算する従量制を賛成少数で否決した。大多数の総代が反対した。従量制の否決は2015年に続いて2度目。
 
 

 執行部が提案した賦課金従量制案は、10㌃当たり2000円の基本料に、使用した水の量1㌧当たり15円を加算するもの。施設園芸以外、60㌧までは㌃当たりの基本料に組み込む。
 

 従量制への移行に伴う執行部の試算では、サトウキビに10㌃当たり年間200㌧を使った場合の賦課金は節水効果を加味して4100円。県内他地区の平均額の約6500円を下回るとして理解を求めた。
 

 だが、質疑に入ると反対の意見が相次いだ。15年に従量制を否決した後、賦課金の基本料を年額1500円から2000円に引き上げたことに触れ「つい最近上げたばかりではないか」と指摘する声や、「繰越金を出しておきながら、農家には負担を強いるのか」と憤慨する総代もいた。
 

 執行部は、水の使用量が計画水量を上回る状態が続いていることや揚水にかかる電気料の上昇、農業用水を通す管路の修繕費が膨らんでいることを示して必要性を強調した。水の適正使用を守らない農家がいることも挙げ、「従量制に移行すれば水を丁寧に使用してくれる。ダムの水には限りがある」と訴えたが、総代の理解は得られなかった。
 

 否決を受けて、下地理事長は「農家にとって水料金は重たいもの。私たちの説明が十分ではなかった部分があるかもしれない」と話した。ただ、「今後伊良部にも水がいく。宮古本島でも使用量が増えることを考えれば、この先地下ダムの水は干上がってしまう。水を賢く、大切に使う意識を高めたい。10年、10年先の将来を見据えた取り組みが必要になる」と従量制の必要性を強調し、引き続き導入を目指す考えを示した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!