母校の思い出語る/宮島小第1期卒・長崎吉子さん
テント授業で校舎完成待つ
25日に閉校式典が行われ、47年の歴史に幕を下ろした宮島小学校。地域の人たちや卒業生らが詰め掛けた会場の同校体育館には、1期生の長崎吉子さんの姿もあった。
現在は、沖縄宮古法人会の事務局長を務める長崎さんは、宮島小学校が開校した年に6年生で第1期の卒業生となった。
長崎さんは「1~3年まで狩俣小学校宮島分校に通い、宮島小の開校に伴い4、5年は狩俣小に通って、6年生の時にまだ校舎が完成していない宮島小で授業を受けた」と当時を振り返った。
「6年生の途中まで今の校庭でテントを設置してその下で授業を受けた。雨が降ってもテントの下で授業があり、それがとても楽しくて良い思い出になっている」と笑顔で話した。
宮島小学校については「アットホームでみんなが自由に楽しめる雰囲気のある良い学校だった。たくさんの良い思い出がある。だから、絶対に閉校式に出席しようと思った」と述べた。
そんな思い出の詰まった母校が無くなることについては「時代の流れで仕方ないのかもしれないが、寂しい思いはある。それでも、島尻の人たちは底力があるのでみんなで地域を盛り上げていくことができると思う。それを期待している」と語った。