11/22
2024
Fri
旧暦:10月21日 赤口 己 
社会・全般
2018年3月29日(木)8:59

コウノトリ1羽が飛来/池間島に「幸せを運ぶ鳥」

足環装着、国の特別天然記念物


鉄塔の天辺で翼を休めるコウノトリ=28日、池間島(伊良波彌撮影)

鉄塔の天辺で翼を休めるコウノトリ=28日、池間島(伊良波彌撮影)

 国の特別天然記念物・コウノトリ(コウノトリ科)の1羽が28日午前、平良の池間島で確認された。美しい足環(あしわ)が装着された1羽は、鉄塔の天辺に少なくとも4時間翼を休めた後、青空を力強く舞っていた。県内では迷鳥中の迷鳥で、愛鳥家の憧れの鳥。

 日本産の野生コウノトリは1971年に絶滅。2005年から人工飼育個体が放鳥され、12年には野生に復帰した親からひなが産まれた。17年には島根県雲南市で地元ハンターの誤射で母鳥のコウノトリが死亡。残されたひな4羽はその後、人工飼育で無事に成長し、足環を着けて放鳥された。18年2月現在、日本の野外で生息するコウノトリは119羽とされる。

 コウノトリは大型の水辺の鳥。体の大部分は白色で、翼の一部は黒色。くちばしは真っすぐに伸びて黒く、足は赤色。

 成鳥は全長100㌢、体重4~5㌔、翼を広げると畳の長さ182㌢を超える200㌢前後とされる。

 日本には「幸せを運ぶ鳥」「赤ちゃんを連れてくる鳥」という言い伝えがあり、縁起の良い鳥として有名。

 池間島の漁師、西里勇さん(84)は28日午前6時すぎ、自宅近くの鉄塔の一番高い所で止まっている鳥を見つけた。鳥名は分からなかった。

 西里さんは「変わったきれいな大きな鳥と思った」と振り返る。

 同午前7時前後、池間小5年の奥平和真君(11)は祖母と一緒に鉄塔近くに訪れた。奥平君は手に持っていた野鳥図鑑をめくり「コウノトリにそっくりで、かっこいい鳥と思った。池間島に来て良かった」と話した。

 その上で「これからも池間島に来る野鳥の観察を続ける。池間小中学校の裏では、珍しい鳥のクロウタドリを見た」と興奮気味に語っていた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

2024年11月14日(木)9:00
9:00

牧山公園活用へ要望集約/市観光商工課

構想策定へ整備方針説明/地域住民との意見交換会   市観光商工課(砂川晃徳課長)は12日、伊良部牧山公園活用基本構想の策定に向けた伊良部地域住民との意見交換会を伊良部球場会議室で行った。事務局が展望台や周辺整備など市観光推進協議会の議論を基にまとめた…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!