移動購買4号車が運用開始/JA、買い物弱者を支援
全共連県本部が贈呈
高齢化が進む地域で買い物に不自由する地元の「買い物弱者」の生活を支援しようと、JA移動購買車「あじまぁ号4号車」が29日、運用開始した。最初のポイントの来間公民館前で販売を始め、お年寄りらが食料品などを笑顔で買い求め大好評だった。
この日の運用開始前にAコープ下地支店そばの駐車場で「あじまぁ号4号車」の贈呈式・出発式(主催・JAおきなわAコープ)が行われた。セレモニーで、地元高校生「下地太鼓」による「祝太鼓」が披露され、参加者らは大きな拍手を送った。
冒頭、贈呈者の全共連沖縄県本部委員会の末吉孝和会長があいさつ。「買い物困難な高齢者たちへの支援は地域活性化につながる。今後JA移動購買車『あじまぁ号4号車』の活躍で、地域で買い物に苦労する買い物弱者の不安解消を期待する」と述べた。
末吉会長がJAおきなわAコープの島袋宗泰社長にレプリカキーを贈り、同支店に配車された。会場から大きな拍手がわき起こった。
島袋社長は謝意を表した上で「買い物弱者と買い物難民と言われる方々に支援していく。安全・安心の商品を届け、地域のさまざまな要望に対応する。これまで支えてくれた地域に恩返しする」と決意を新たにした。
JAおきなわの福里秀彦常務理事が激励の言葉、宮古島署の大城辰男署長が来賓であいさつした。
次いで島袋社長、末吉会長、福里常務理事らがテープカット。
この後、生鮮食料品など400品目の商品を満載した「あじまぁ号4号車」は参加者らに見送られ、下地地区の来間公民館前を目指して運行開始した。
販売開始と同時にお年寄りらが訪れ、野菜類やサラダ油、パン、飲み物などを買い物袋いっぱい買い求めていた。
大浦邦夫来間自治会長は「お年寄りたちがとても喜んでいるのでうれしい。毎週木曜日の販売日が定着すると利用客はもっと増えると思う」と笑顔で語った。
宮古では既に城辺地域で「あじまぁ号2号車」が活躍。今回の「あじまぁ号4号車」の対象エリアは上野地区、平良地区(地盛・七原)、下地地区となっている。
「あじまぁ号」1号車と3号車は宮古以外の地域で運行している。