キビ畑に恵みの雨/宮古島地方
平良下里で92㍉観測
13日の宮古島地方は各地でまとまった降水量を観測した。午前0時から午後6時までの総雨量は平良下里で92㍉、先月20日に21㍉を観測して以来の2桁降水量となった。サトウキビの株出しや春植え栽培の圃場にとっては恵みの雨に。生産農家は「最高の雨だ」と次期豊作に期待を込めた。
気象台によると、南から湿った空気が流れ込んだ影響で雨が降った。局地的に発達した積乱雲が宮古島にかかったこともあり、特に平良で強い雨を観測した。
宮古各地の雨量は▽平良下里92㍉▽平良鏡原74・5㍉▽城辺54㍉▽下地島空港28・5㍉▽多良間仲筋40㍉-。各地で2桁降水量を観測した。1時間の最大降水量は平良の32・5㍉。
宮古島は先月下旬から雨が少ない傾向にあった。4月に入っても11日の4・5㍉が最高で、株出し管理や春植えのサトウキビ畑では水が求められていた。
この状況下、13日は全域で雨が確認された。圃場を十分に潤す降水量で、特にサトウキビ農家は「恵みの雨だ」と口をそろえた。
城辺さとうきび生産組合長の照屋秀雄さんは「まさに干天の慈雨」と喜び「水が本当にほしかった。この雨は大変ありがたく、株出しや春植えの萌芽にも十分効果がある」と話した。
糖業関係者も「大変良い雨だ」とコメント。一部ではロール現象手前だったサトウキビも回復するとみている。沖縄製糖の砂川玄悠専務は「恵みの雨だ。芽出しにとって、とても良い雨になった」と話した。