タイムリミット迫る/市の最終処分場
残余容量残りわずか 新施設建設向け調整へ
宮古島市における一般廃棄物最終処分場の残余容量が残りわずかとなってきている。現在、平良と川満にある最終処分場は平良の残余容量が約30%程度、川満は約5%程度となっており、早急に新たな最終処分場建設の検討が必要となっている。垣花和彦生活環境部長は「新たな処分場建設に向け、現在の残余容量がどれくらい持つのかなど現状を精査しながら、本年度中には事業スケジュールの調整を図っていきたい」と述べた。
両施設で最終処分が行われているのは、市クリーンセンターから搬出される焼却灰および焼却飛灰、選別ヤード等から搬出される不燃残さ、資源化不適物等。
市環境衛生課によると、これまで適正な埋め立て処分を行い、処分量を抑制しながら最終処分場の延命化を図ってきたという。
しかし、平良と川満の両施設とも埋め立て予定期間の20年間を経過し、早急に次期最終処分場建設の検討・整備が必要としている。
同課では「川満の最終処分場については2020年度ごろには満杯になる見込みで、新たな施設の建設は緊急を要している。立地は出来るだけ条件にあった市有地が見つかれば良いが、場所選定はある程度時間が必要になると思う」と話した。
平良一般廃棄物最終処分場の建設年度は1992~93年度。埋め立て面積は約10600平方㍍で埋め立て容量は8万1000立方㍍。
川満一般廃棄物最終処分場の建設年度は95~96年度。埋め立て面積は7000平方㍍で埋め立て容量は52000立方㍍。
両施設とも埋立方法はサンドイッチ方式で、埋め立て対象物は焼却残さ、不燃ごみ、粗大ごみ、その他となっている。
宮古島市の15年度における1人1日当たりのゴミ排出量は874㌘で、全国平均の939㌘よりは低いが、県平均の841㌘よりは高くなっている。
さらに、市の2016年度のごみ総排出量は1万9370㌧で、1人1日当たりの量に換算すると978㌘となっている。