土壌保全にリュウノヒゲ/城辺長間
「保全の日」で植え付け作業
「次代へ残そう農地の恵み」をスローガンにした「土壌保全の日」関連行事(宮古地域農林水産業推進会議主催)が30日、城辺長間で行われた。生産農家や関係機関から約100人が参加。土壌の流出防止を図ろうと、リュウノヒゲ1000本を畑と農道の境界付近に植え、土壌保全の重要性をアピールした。
県では、毎年5月の第3月曜日から30日間を「土壌保全月間」、6月の第1水曜日を「土壌保全の日」に定め、啓発普及活動に取り組んでいる。
開始式で県宮古農林水産振興センターの大村学所長は、土壌保全の日の目的を強調した上で「作物を育てる土壌は、生産農家が苦労してつくり上げたもの。雨が降り農地から土壌が海域に流れると、観光にも支障が出る」と話し「リュウノヒゲが百%活着するよう心を込めて植えてほしい」と呼び掛けた。
この後、参加者らは横一列になって、約20㌢間隔で畑の端にリュウノヒゲを植え付け、農家個々の意識の啓発と高揚を図った。
植栽作業には県や市、多良間村の行政機関のほか、JA、製糖工場、森林組合、土地改良区など関係する団体と生産農家が参加した。