11/23
2024
Sat
旧暦:10月22日 先勝 庚 小雪
社会・全般
2018年7月6日(金)8:56

100日間の滞在確認/コウノトリ

伊良部 干潟で餌ついばむ


激しい雨の中、滞在日数が100日目を迎えるコウノトリ=5日、伊良部島(伊良波彌撮影)

激しい雨の中、滞在日数が100日目を迎えるコウノトリ=5日、伊良部島(伊良波彌撮影)

 池間島に飛来し、その後伊良部島で過ごしている国の特別天然記念物、コウノトリ(コウノトリ科)は5日で滞在日数が100日目を迎えた。干潮時には広大な遠浅が干上がる佐和田の浜に舞い下り、甲殻類の餌をついばむ。餌が取りやすい快適な環境の条件から、滞在期間はさらに更新しそうだ。

 佐和田の浜は日本の渚百選に選定された美しい自然を形成する。遠浅には奇岩珍岩が点在し、コウノトリは大きな岩礁の上で翼を休めたりしている。無数の大岩の先にエメラルドグリーンの海が広がり、沖合側に長いサンゴ礁が横たわる。

 滞在中のコウノトリは3月28日に池間島で初確認された。カラーリング(色足環)が装着され、識別番号は「J0067」。その識別番号から兵庫県豊岡市で巣立ったコウノトリであることが分かった。

 兵庫県から宮古島までの直線距離は約1500㌔。宮古島に飛来する前は奄美大島で滞在していたという。

 豊岡市は1971年、野生最後のコウノトリ1羽を保護したが、手厚い介護もむなしく死亡した。日本から野生のコウノトリは絶滅した。同市はその後、人工繁殖を経て2005年に最初のコウノトリを試験放鳥した。

 同市コウノトリ共生課によると、7月2日現在でコウノトリの生息数は130羽という。同課の大逸優人さんは「コウノトリは日本列島を移動する鳥なので、宮古島市の市民や観光客はしっかり見守ってほしい」と呼び掛けている。

 激しい雨が降った5日午後2時すぎ、伊良部で滞在中のコウノトリは陸地の草地を散歩していた。

 コウノトリ 大型の水辺の鳥。体の大部分は白色で、翼の一部は黒色。くちばしはまっすぐに伸びて黒く、足は赤色。成鳥は体長約100㌢、体重4~5㌔、翼を広げた大きさは畳の長さ182㌢より長い200㌢前後。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!