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社会・全般
宮古17年度 犬の咬傷事故37件
県内最多、放し飼い要因/保健所「実際はもっと多い」
県宮古保健所が発表した2017年度の管内における「狂犬病予防業務および動物愛護管理業務データ」によると、犬による咬傷事故件数は37件で、那覇市などを含む沖縄本島全体の36件を上回ったほか、沖縄本島、八重山を加えた県全体(97件)の38%を占めていることが13日までに分かった。同保健所では咬傷被害のほとんどは病院側からの報告で、実際はもっと多いと見ている。「宮
古は野犬や放し飼いの犬も多い。飼い主の意識の高揚が必要」と話している。
同所の推計によると、県内における人口1万人当たりの咬傷事故件数は、宮古が6・6件で最多。沖縄本島の0・3件、県全体の0・7件を大幅に上回っている。
また、同所管内における同年度の咬傷犬の総数は41頭で、前年の28頭を13頭上回っている。
このうち、発生時係留犬は28頭。飼い主不明・野犬は15頭で、狂犬病予防注射接種済みは9頭となっている。
同所管内の17年度における犬の新規登録数は、307頭となり、2年連続で300頭を超えている。
島内の登録頭数2524頭のうち、狂犬病予防注射の実施頭数は1550頭で接種率は61%となり、4年ぶりに60%を超えている。
そのほか、犬猫に関する苦情相談件数も17年度は1722件となり、前年度の942件から大幅に増加している。
このうち、野犬取締まりが290件(前年度・177件)、放し飼い犬取り締まりが260件(同・172件)、犬猫の引き取り依頼が126件(同・48件)などとなっている。
こうした宮古の現状について、同所では「放し飼いや野犬の問題など宮古は多くの課題がある中で、飼い主の『しつけ』にも問題がある」と指摘。宮古の咬傷被害のうち、飼い主がかまれるケースも多いとした上で「沖縄本島では最近、飼い主の愛犬に対する『しつけ』がしっかりしてきたこともあり、咬傷被害も減ってきている」と述べ、飼い主の意識の高揚を求めた。