「どぅ~ぬすま憲章」看板設置/住民と島外者にアピール
いけま島おこしの会
いけま島おこしの会(会長・仲間正明池間自治会長)は23日、「池間島どぅ~ぬすま憲章」看板を池間公民館など4カ所に設置し、住民や島外者にアピールした。
この憲章は、今年6月3日に開催された自治会主催の総会で全会一致で承認された。島独自の憲章が住民総意で制定されたことを受け、憲章看板を制作。看板は長さ182㌢、幅91㌢。設置場所は公民館のほかに、スクニャー浜海岸、かつお公園、船越海岸。
憲章は、前文、5項目からなる本文・解説、結びで構成されている。
前文には「どぅ~ぬすま(私たちの島)にとって、守っていきたいと心から願うものは、伝統行事と祭祀、自然と寄り添う暮らしの知恵、富を分かちあってきた助け合いの心である。そして、それらを根底で支えてきたのは、やはり、常に食と職の恵みを与え続けてくれた母なる海と島の大地である。島の姿が急激に変わりつつある今、島民の心を一つに、美しい島を未来へ繋いでいくための『どぅ~ぬすま憲章』をここに定める」と明記している。
本文は前文に示した「美しい島を未来へ繋いでいくため」にどうしていこうとするのかを5項目で示し、各項目に解説を加えている。
5項目は▽島の自然環境・集落景観を乱すような開発を許さない▽土地の島外流出に歯止めをかける▽貴重な資源の無秩序な採取を禁止する▽廃棄物の不法投棄を許さない▽島内美化・緑化活動を推進する。
5項目のうち「土地の島外流出に歯止めをかける」の解説では「島外への土地の売却は、母なる島の切り売りに繋がり、島外者による海岸の占有などの問題が出始めている。島の土地が島外へ無秩序に切り売りされないよう、自治会と島民は最大限の努力と工夫を重ね、島外に売らないくてもよい方法を模索していく」と厳しい姿勢で臨む考えを示している。
結びには「この憲章は、何かを強制するための規則ではありません」と書き込んだ上で「島人の共通の願いを形にしたものです」と理解と協力を求めている。
仲間会長は「住民や訪れた島外者が憲章を理解し、自然豊かな池間島と美しい海の環境保全に協力してほしい」呼び掛ける。
同会の事務局、三輪大介さんらが看板設置に協力した。