精神保健相談424件/17年度宮古保健所管内
アルコール関連多く
「早めの対応が有効」
県の2018年度精神保健福祉普及月間(11月)に伴い、県宮古保健所がこのほどまとめた17年度の精神保健相談状況によると、相談件数は延べ424件(実人員134人)となった。同所管内の特徴としては「アルコール」関連の相談がほかの保健所に比べ多く、同年度新規相談51件のうち「アルコール」関連は35・3%を占めている。同所では「お酒の問題は早めの対応が有効。お酒の問題で困ったら迷わずに相談に訪れてほしい」と呼び掛けた。
17年度の相談件数で最も多いのは、精神的な問題を抱えながらも診断名が付いていない「心の健康づくり」で延べ66件。
次いで、精神疾患の状態が安定し、社会参加に向けた支援相談の「社会復帰」が54件となり、「アルコール」はそれに次いで3番目の51件となっている。
同所では「宮古は酒に対して寛容な面があり、ほかの保健所に比べてもアルコール関連の問題が目立つ。どのタイミングで相談すればいいのか、どこが窓口なのか分からない人も多いと思う。とにかく、悩みがあれば早めに保健所に相談に訪れてほしい」と述べた。
同所管内の相談件数は近年増加傾向で推移しており、新規相談件数は16年度が41件で、そのうち「アルコール」関連が41・5%となっている。
さらに、18年度も11月20日現在で新規相談件数は56件となりそのうち、「アルコール」関連は37・5%と今年度も高い数値で推移している。
同所の地域保健班では、アルコール関連やそれ以外の精神疾患などについて、訪問・相談業務を行っている。
精神保健相談員1人と保健師2人態勢で、月~金曜日(祝祭日除く)の午前9時~同11時30分までと、午後は1時~同4時30分まで。問い合わせは電話0980・72・8447。