思い出の場で音色楽しむ/さよならコンサート
休館前に平良図書館で
2019年7月供用開始予定の市未来創造センターへの移転準備のため、書籍貸出など新聞閲覧を除く全てのサービスが11月30日で終了し、12月1日から休館となる平良図書館で24日、さよならコンサートが開かれた。平良中学校と北中学校の吹奏楽部が出演。休館を惜しむ利用客らは思い出の多い図書館で美しい音色を楽しんだ。
同図書館では毎週土曜日に絵本や紙芝居などの読み聞かせを行う「おはなし会」を行っていて、24日が休館前の最後の会となることから、それの合わせて、「おはなし会」終了後にさよならコンサートが開催された。
コンサートでは北中学校からクラリネット2人、フルート1人の3人組とトランペット、トロンボーン各2人、ホルン、チューバ各1人の計6人組、平良中学校からはフルート五重奏とサクソフォン五重奏(アルト2、ソプラノ、テナー、バリトン各1)の計4組が出演。息の合った演奏を披露した。
コンサートの終わりにあいさつに立った同図書館の湧川博昭館長は両校の吹奏楽部員に謝意を述べるとともに「多くの人に平良図書館を利用してもらっているが、約6カ月間、休館となる。新しい図書館には広いスペースがあるので、いろいろなイベントを企画、開催していきたいと思うので楽しみに待っていてほしい」と呼び掛けた。
利用者の仲田慶子さん(29)=平良=は「平良図書館は毎週利用していて、毎日の夜、子供に読み聞かせる絵本を借りていたので、これから読み聞かせの本をどうしようかと思っている。休館はさびしいが、新しい図書館ができることは楽しみにしている」と語った。