親族集い祖先に感謝/旧十六日祭
料理を囲みにぎやかに
旧暦1月16日に当たる20日、市内各所の墓地は旧十六日祭(ジュウルクニツ)で墓参し、手を合わせる家族連れが多く見られた。先祖の墓前に親族が集まり、皆が元気であることを報告するとともに、今年1年の家族の健康を願った。持参した料理などを墓庭に供え、後世(グソー)の正月を祝い親族の絆を深めた。
この日は多くの事業所や店舗が終日または午後から休みとなった。この日のために島外などから帰省する人も多く、市内各所の墓地は、多くの供え物を手に訪れた家族連れでにぎわった。
袖山墓地公園では、新垣さん一族が墓庭にごちそうを供え「家族が健康で、頑張れるように」と願った。
沖縄本島からこの日のために里帰りした新垣さんは「今年は休みがうまく取れず3人だけしか里帰りできなかったが、来年は子どもたちも連れてくるので、今年1年間、来られなかった家族、親族も健康で過ごせるように」と祈った。
根間平成さん(85)一族約30人は、島外から里帰りした親族と墓庭に集まり準備されたごちそうを墓前に供えて手を合わせた。
平成さんは「子どもが健康で子孫繁栄ができているので先祖に感謝した。それぞれの家庭で頑張っているのがうれしい」と、墓前で話した。
この日の日中の最高気温は27・0度と、5月上旬並みの陽気となった。