社会・全般
2019年2月25日(月)8:56
獅子2頭が厄払い
盛大に旧二十日正月/城辺比嘉
城辺比嘉自治会(砂川雅一郎会長)の「旧二十日正月祭」が旧暦1月20日に当たる24日、比嘉集落で行われた。2頭の獅子が改築された家や、車を購入した人の家を回って厄を払った。地域住民は公民館に集まってクイチャーを踊り、向こう1年の豊作と無病息災を祈願した。市指定の無形民俗文化財。
獅子を先頭に、クロツグ(方言名・マーニ)の草の冠を頭に載せた住民が公民館の周囲を3周して厄払いをした後、集落内を一回りして比嘉全体の厄を払った。
引き続き、実家を改築した砂川博昭さん宅などを訪問し、獅子舞などを披露し厄を払った。
砂川さんは昨年8月に実家のある比嘉に戻った。「子どもたちも比嘉の良い環境ですくすく育っている」と話した。
比嘉自治会によると、旧二十日正月は1913年に始まったとされ、今年で107年の歴史がある。明治時代、字有地財産を巡って訴訟に発展した士族と平民の争いの解決(和解)が、旧暦1月20日だったことから同日を記念日に設定したことが由来という。