海岸線道路の存続要望/住民説明会で県と意見交換
前浜周辺の県立公園計画で
県が与那覇前浜周辺への整備を計画している宮古広域公園の住民説明会が25日、皆愛公民館で開かれた。同地区の住民らが多数集まり、意見を交わした。住民らは廃止される予定になっている海岸線道路の必要性を強調し、改めて存続を求めた。
現在ある道路は、前浜港と来間大橋を結ぶ最短経路のため、バスやレンタカーの利用頻度が高いという。この道路が廃止されると、集落内の県道に交通が集中することを住民らは懸念している。
住民説明会は昨年3月にも実施。この日は前回、住民から上がった意見に対する回答が行われた。県側は駐車場の入り口やスポーツパークの位置を移動したことや、騒音や視線対策として髙生け垣を設置すること、墓地の移動場所などを提示した。
公園のテーマは海と海辺を活かした「ミャークヌ・オー・イム・パーク(宮古の青い海公園)」。ウィンディまいぱま周辺から来間大橋のたもとまでで面積は約50㌶。事業費は70~80億円の見込み。年間利用者数は約73万人を想定している。
今後のスケジュールとしては、2019年度に環境影響評価や都市計画決定を行い、20年度に用地買収や実施設計、工事着手を目指している。