乗瀬橋16日供用開始/伊良部島-下地島
橋銘板2枚を設置
ひらがなと漢字で明記
県が架け替え工事を進めている伊良部島と下地島を結ぶ乗瀬橋(ぬーしはし)は、16日から本格供用開始される。車両・歩行者の利用を控え、工事の一部を請け負う大政建設(伊良部、島尻典子社長)は8日、同社で橋銘板設置式を行った。橋の名前をひらがなで「ぬーしはし」と書いた奥濱美晴さん(伊良部小6年)と、漢字で「乗瀬橋」と書いた名嘉真萌衣さん(伊良部中2年)にそれぞれ感謝状と副賞を贈った。
旧乗瀬橋は2013年1月、老朽化で危険なため取り壊された。その後架け替え工事が着工し、総事業費約14億円が投じられた。新橋は全長117㍍。幅員10㍍のうち歩道は2㍍。
8日はあいにくの雨のため、乗瀬橋への橋銘板設置は見送られ、後日取り付けることになった。橋銘板は金属製で長さ約45㌢、幅15㌢。ひらがなの「ぬーしはし」が下地島側、漢字の「乗瀬橋」が伊良部島側に設置される。
島尻社長(代読)は「伊良部大橋が宮古圏域の顔ならば、この乗瀬橋は宮古圏域の玄関口となる下地島空港と宮古島市街地を結ぶ宮古圏域の心臓部だと思う。奥濱さんと名嘉真さん2人の真心からの素晴らしい文字は、子々孫々まで乗瀬橋の象徴として、永遠に語り継がれる」と2人をたたえた。
県宮古土木事務所の平良勝一所長は「乗瀬橋が地域の皆さんから愛され、たくさんの人に利用されることを期待する」と述べた。
伊良部自治会の島尻勝彦さんは、県に感謝の意を表し、奥濱さんと名嘉真さんの書体寄贈を高く評価した。
奥濱さんは「頑張って書いた書体が選ばれ、とてもうれしい」、名嘉真さんは「選ばれた書体が地域への貢献になるので、最高にうれしい」と喜びを語った。