社会貢献活動を提案
83歳渡邊一雄さん講演
日本社会事業大学理事など多数の肩書きをもつ渡邊一雄さん(83)を招いた講演会「人生100年時代~やっと見つけた、手ごたえのある生き方」が20日、市中央公民館で開かれた。渡邊さんは「フィランスロピーという言葉を覚え、社会貢献活動をしてほしい」と提案した。保護司の関係者など約100人が参加し、講演に熱心に聞き入っていた。
フィランスロピーとは、博愛、慈善、社会貢献を意味。個人や団体が福祉や医療、環境保全、芸術などのために寄付金を拠出したり、ボランティアの奉仕活動をしたりすること。非営利の社会貢献活動ともされる。
渡邊さんは、三菱電機退職後、70歳からプロ落語家から落語を学び、社会人落語家三遊亭大王として活躍。落語を通して「フィランスロピー・ボランティア」の普及に力を入れている。
渡邊さんは、プロ落語家とあって軽妙な語り口で参加者を引き込んだ。
「ボランティは人のためでなく自分のためにやっている。禅に体得底(たいとくてい)という言葉があり、実践から得られた知恵は人生を良くする」と渡邊さん。
講演を進行する中、ジョークを交え、会場の笑いを誘ったりした。
この日の講演会の主催は宮古保護区保護司会、宮古保護区協力雇用主会、宮古保護区更生保護女性会、宮古保護区BBS会、那覇保護観察所宮古島駐在官事務所。