御願角力で豊漁祈願/久松海神祭
「昭和45年生」が力勝負
「今年も豊漁と航海安全は約束された」-。6日に19回目を迎えた久松海神祭は今年も大盛況。爬龍舟競争のほかに、御願角力、獅子舞、三線演奏、児童生徒の余興など多彩なプログラムでにぎわいを見せた。
爬龍舟競争の後、久松漁港にある広場に会場を移して式典と祝宴を開いた。
はじめに実行委員会会長の仲間恒正さんが「この海神祭は、海の安全と豊漁を祈願する極めて意義深い行事であり、今日の地域の繁栄を支えてきた」と伝統行事を誇った。その上で「これから1人でも多くの若者が水産業に従事し、ますますの発展につながることを期待している」と話した。
この後、青年会による獅子舞が披露された。4頭の獅子が場内を回り、厄をはらいながら地域住民の健康と無病息災を祈願した。
「昭和45年生」の御願角力も注目を集めた。50歳を前にした地元出身者が角力を取るのが習わしで、多くの人が見守る中、真剣勝負で場内を沸かせた。
このほか、児童生徒による余興をはじめ、歌、三線演奏も披露され、海神祭は終日にぎわいを見せた。
御願角力を取った松原森久さんは「こうやって元気に角力を取ることができてうれしい。これも私たちを育ててくれた両親や地域の先輩方のおかげ」と感謝の気持ちを表していた。