洗濯機に喜びの声
市が開放 台風による停電で
台風13号の直撃による長引く停電で、市は7日、市役所3庁舎と池間公民館に洗濯機を設置し、広く市民に開放した。複数の市民が洗濯に訪れたほか、電源を携帯電話やスマートフォンの充電で利用した。各地で「ありがたい」の声が聞こえた。
市は、停電で洗濯や充電ができない市民のために市役所の城辺庁舎、同上野庁舎、同下地庁舎と池間公民館に洗濯機を設置。庁舎には3台ずつ、池間公民館には2台置いた。携帯電話などの充電スペースも設けている。充電は平良庁舎1階でも対応している。
上野庁舎には朝早くから市民が訪れた。洗濯機を設置する前だったためいったん自宅に戻ったが、午後から訪れて洗濯を開始。それぞれたくさんの洗い物を持ち込んで利用していた。
午後から訪れた40代の女性は「洗濯物がたまっていたので市役所に設置してくれたのはありがたい」と無料開放に感謝。「携帯電話の充電もぎりぎりだったので助かった。停電で不便なのは冷蔵庫の食べ物が持たないこと。早く電気が回復してほしい」と話した。
上野支所の高江洲恵伝支所長は「市民は朝早くから訪れていた」と洗濯を待ち望む市民が多いことを実感しながら、「まだ復旧していない人はぜひ利用していただきたい」と話した。
洗濯機が利用できる時間は午前8時30分から午後5時となっている。