健康長寿、盛大に祝う/市主催の敬老会
城辺、上野、下地で開催
市主催の2019年度敬老会が日午後、城辺、上野、下地の3地区で開かれた。70歳以上の3023人を盛大に祝い、市の発展に向けた一層の健康長寿に期待を込めた。13日は平良地区、16日は佐良浜、伊良部の両地区で開催される。市全体の70歳以上は1万351人。
城辺地区の敬老会は、城辺公民館で行われた。70歳以上は1686人で、100歳以上は10人いる。今年敬老会入りした高齢者は100人、88歳の米寿を迎えたのは70人となる。
会場に訪れた高齢者には城辺地区地域づくり協議会が準備した宮古みそやさたぱんびんのほか、飲み物や菓子が振る舞われた。
主催者を代表して下地敏彦市長が「城辺や宮古島市がこうして発展してこられたのは、皆さんの長年の努力と尽力のたまもの」と感謝を込めた。その上で「皆さんがこれまで培ってきた知識と経験を生かし、積極的に社会参加していけるような地域づくりが不可欠だと考えている」と話し、市の振興発展に向けて一層の協力を呼び掛けた。
市議会の佐久本洋介議長も「今日の宮古島市の発展があるのは、平和の尊さを身をもって知っている皆さんの努力のおかげだ」と敬意を表し、「市の課題はまだまだ多い。これからも皆さんの貴重な意見と提言を頂きたい」と述べた。
続いて城辺地区地域づくり協議会の神里清春会長が「時代の激しい変化の波は私たちが住む宮古島にも押し寄せている」と社会情勢を挙げながら、「皆さんには厳しい時代を生き抜いた知識と経験がある。積極的な社会参加に加え、仲間と協力しながら健康づくりに努めよう」と激励した。
敬老会入りした新70歳の下地達男さんは「人生が50歳とか60歳とかいうのは昔の話で、今では100歳でも道半ばという」と長寿社会を強調。「私たちは大先輩方を追い掛ける。この城辺のために、微力ながら頑張りたい」と決意した。
この後は祝宴に移り、園児の踊りや友利部落老人会の伝統芸能のほか、琉舞や民謡ショーなど多彩なプログラムで盛り上がった。
福嶺小学校5年の小河内我流(こおる)君は、島外で暮らす祖父母に向けて作文を読み、「遠く離れた場所から見守ってくれてありがとう。いつまでも仲良く元気でいてください」と感謝する言葉に力を込めた。