「カーキだこおいしい」/島尻購買店内に食堂開店
平良島尻地域で島頭(すまず、辺土名清志代表)が運営する島尻購買店の店内に20日、パーントゥ食堂がオープンした。島尻唯一の食堂。本土からの観光客や地元住民らが来店し、地元特産の「カーキダコ」(薫製タコ)を使った「カーキだこ丼」を食べて「おいしい」と歓声を上げていた。
島尻購買店はこれまで島尻自治会が運営していた。しかし、経営が厳しかったことから、辺土名代表が島尻自治会と賃貸契約を結び、今年4月から運営している。施設の賃貸料は無料。
辺土名代表は「買い物弱者である高齢者のためにも、引き続き運営することにした」と説明する。
その上で「島尻購買店を拠点に地域活性化を図りたい。購買店とパーントゥ食堂の売り上げを伸ばし、地域に貢献したい」と気持ちを引き締める。
パーントゥ食堂はテーブル5点と椅子10点を配置。メニューは「スマズカーキだこ丼×ミニそばセット」「スマズカーキだこ丼」「チャンプルー定食」「魚汁定食」「スマズそば」「ポーク卵定食」。
店内には店で買った刺し身や弁当などを食べることができるイートインコーナーも設けられている。
本土から観光の合間に来店した山本夢さん(32)は、「スマズカーキだこ×ミニそばセット」(税込み1296円)を注文。「薫製のタコがめちゃおいしい。薫製の香りが鼻を抜け、タコとタマネギの甘みがよく合っておいしい」と絶賛した。
地元の花城周作さん(44)は「魚汁を食べたが、絶品の味だった。おかわりしたかった」と笑顔で話した。
同じく辺土名豊一さん(81)は「スマズそばのおいしさは一番。たまらない味だった」と大満足の様子で語った。
本土出身の井上歩美さんは、地域おこし協力隊としてパーントゥ食堂のオープンを支援し、盛り上げる。市の地域おこし協力隊募集に応募し、採用された。現在は市企画調整課で勤務。
井上さんは「担当地域は島尻と大神島。一生懸命頑張って地域力を高めたい」と意欲を見せる。
パーントゥ食堂の営業時間は午前11時半~午後2時。不定休。
問い合わせは、島尻購買店(72・5258)へ。