運転免許証 一気に54人が返納
メリット制度締結10社に/宮古島署で安全運転卒業式
宮古島署(大城辰男所長)と宮古島地区交通安全協会(新里孝行会長)は14日、「免許証返納メリット制度覚書締結式」および「安全運転卒業式」を開いた。同覚書では2社が締結し、65歳以上の高齢者ドライバーで運転免許証を自主返納した54人が来店した場合に全商品を1割引きできるメリットをアピールした。返納者本人とその家族が一緒の時も同様に割引きされる。卒業証書を手にした参加者らは、晴れ晴れとした表情を見せていた。この日の2社を合わせて10の事業所・団体が締結したことになる。
締結式には、大城署長、新里会長、マンゴーシックスジャパン宮古島店の根間恵子さん、フローリスト・カビラの川平義徳さんが参加。それぞれ覚書に署名・押印した。
根間さんは「全商品が10%割引きとなるので、皆さんはご家族と一緒にお越しください」、川平さんは「人生の節目節目には花が喜ばれるので、皆さんと家族の来店をお待ちしている」とそれぞれ歓迎の言葉を語った。
卒業式では、大城署長が一人一人に卒業証書を授与し、併せて新里会長が記念品を贈り、川平さんが花束を贈呈した。
大城署長は「卒業証書を授与された皆さんはタクシーに乗った場合に運転履歴証明書を見せると割引きを受ける。また、運転はしないが家族で給油所で給油する場合、運転履歴証明書を見せると1㍑当たり8円割引きされる」などとメリットを強調した。
新里会長は「勇気を持って返納したことに敬意を表する」とたたえた。
卒業者代表で仲本正雄さん(93)は「物覚えが悪くなったので、運転免許証は返納した」述べた。
閉会後、仲本さんはマスコミのインタビューで「運転歴は45年だった。いつも安全運転で無事故・無違反だった」と誇らしげに話した。
これまでの運転免許証自主返納者は今回の54人を含めて100人以上とされる。