市長、副市長の給与減へ
不適切事務処理で責任/3カ月、10%カット
市スポーツ観光交流拠点施設(JTAドーム宮古島)内で活用する備品や関連用品購入における不適切な事務処理の責任を取ってきょう16日、下地敏彦市長と長濱政治副市長の給与減額案が開会中の市議会6月定例会に提案される。
提案される議案は、「市長等の給料の特例に関する条例」で、規定にかかわらず7月1日~9月30日の3カ月間の給与を現行から10%減額するとしている。
現行の市長給与は月額83万円で、3カ月間は万7000円となる。副市長は月額66万円から59万4000円に減額される。
2人の給料減額議案は16日の一般質問前に提案され、当局から提案理由が説明された後、質疑が行われる。
また、同議案については総務財政委員会に付託され、20日に同委員会で審議される。
この問題は、同施設内で使用する備品や関連用品の購入について、議会の議決が必要だったにもかかわらず、必要な手続きを取らずに民間会社と契約を締結。
購入には一括交付金を活用しており、市は決裁ルートの流れの中で、議会議決に付すべきものと知りながらも、市の条例に違反した手続きで購入代金を支払っていた。
そのほか、3月定例会で議決された「伊良部漁協地区海業支援施設建設工事(建築)」の請負契約について、議決内容を一部変更する議案も追加提案され、同議案も20日に経済工務委員会で審議する。
この変更により、契約金額は「2億174万4000円」が「2億1605万4000円」となる。