「30回以上噛むこと大事」/宮古地区デンタルフェア
歯学博士の岡崎氏講演/県歯科医師会主催
県歯科医師会(比嘉良喬会長)主催の第33回宮古地区デンタルフェアの講演会が17日、市内のホテルで開かれた。講師に歯学博士で国立モンゴル医学科学大学客員教授の岡崎好秀さんが招かれ「お口の中は不思議がいっぱい~歯科医師から見た『食育』~」と題して講演した。岡崎さんは、クイズ形式でユーモアたっぷりで分かりやすく語り「歯はものをかむために生えている。一口30回以上かむことが大事である」と力説した。親子連れが熱心に聞き入っていた。
4~10日までは「歯と口の健康週間」。ポスターの標語は「『おいしい』と『元気』を支える丈夫な歯」。講演会の主管は宮古地区歯科医師会(羽地都映会長)、後援は市教育委員会(宮国博教育長)。比嘉会長と羽地会長の連名で岡崎さんに感謝状と記念品が贈呈された。
冒頭、同フェア実行委員会の大城智委員長は「宮古島市の虫歯状況を申し上げると、3歳児で虫歯のあるお子さんは全国で17%、それに対して宮古島市は40・6%と高い数字を示している。次に12歳の中学1年生は、1人平均虫歯数は全国で0・9本に対して宮古島市は約2倍くらい。デンタルフェアで、この状況の改善に向けてお役に立てれば」と述べた。
比嘉会長は、快く講演を引き受けた岡崎さんに感謝するとともに、さらなる活躍に期待を寄せた。
岡崎さんは「最近の子供たちは食べ物を食べる時は、そばに置いてある飲み物を飲みながら食べる。それで口の中の唾液が少ない。唾液が多いのが歯の健康にもなる」と強調した。
また「野生のサルはスイカを食べる時は種から食べる。私たちの一日の生活の中でも種を食べたりしている。お米は種で、パンは種から出来ている。みそ、しょうゆ、ビールは種を使っている。食べることは命をつなぐものである」と述べた。