「勝つぞ」と出陣式/多良間村長選
多良間村長選挙は20日告示され、現職の伊良皆光夫さん(62)、前職の下地昌明さん(65)が立候補の届出を行い、2候補の一騎打ちが確定した。届出後の出陣式では、「勝利をわが陣営に」と両候補の支持者が気勢を上げた。前回4年前と同じ候補者同士の戦い。25日の投票日までの5日間、激しい選挙戦が繰り広げられる。
村政の継続へ必勝/伊良皆さん陣営
2期目当選目指し一丸
伊良皆さん陣営の出陣式は午前8時50分から村塩川の選挙事務所で開かれた。多くの支持者が結集し、伊良皆さんの2期目当選に伴う村政の継続に向けて気勢を上げた。
後援会長の仲本春一さんは「伊良皆光夫の2期目当選に向け、皆さんの温かい1票1票が励みになる。必勝に向けて共に頑張っていこう」と最後までの支持を訴えた。
続いて選挙対策本部長の福嶺常夫さんが「伊良皆光夫の1期4年の取り組みは見事だった。その誠実な村政運営は内外から高い評価がある」と実績を強調。「心一つに結集し、選挙を堂々と戦い抜こう」と呼び掛けた。
村議の富原安則さんと安里三喜男さんも登壇した。富原さんは「伊良皆光夫を再び村政に送り出すことは、われわれの使命だ」と士気を高め、安里さんは「伊良皆丸が目指す目的地は25日の圧勝しかない。気を緩めずに頑張ろう」と述べた。
高齢者代表の武富邦夫さんは「私たちは固い絆と強い絆で戦い、必ず勝利する」と拳を握った。
この後、伊良皆さんが第一声を放った。「私たちの多良間村の将来を占う大事な選挙だ。豊かで活力があり、一人一人が幸福になれる村づくりを進めるか、あるいは後ろ向きに後退するかだ」と強調。「私たちは絶対に後退しない。発展のために前進しよう」と2期目当選に意欲を見せた。
だるまに目を入れ、たすきをかけた後、「ガンバロー三唱」を行い、多くの支持者が2期目の当選に向けて気勢を上げた。
「勝利確信」と気勢/下地さん陣営
返り咲き当選へ結束
下地さん陣営の出陣式は、午前9時ごろから塩川にある選挙事務所で行われた。支持者らは緑の鉢巻きを締め、「下地昌明をもう一度当選させて、多良間村の発展につなげよう」と気勢を上げた。下地さんは「これだけ大勢の支持者が集まってくれた。勝利を確信している」と第一声を放ち、遊説へ飛び出した。
選挙事務所には、立候補届け出の午前8時30分前から支持者が次々と集まり熱気が漂った。
司会の長崎正幸さんは、マイクのボリュームをいっぱいに上げて、登壇者を紹介し盛り上げた。
後援会長の西平幹さんは「いよいよ選挙戦本番となった。皆さんの清き1票1票を積み重ね、下地昌明村長を誕生させよう。村民の融和により、明るく住み良い村づくりを下地昌明に託そう」と呼び掛けた。
選挙対策本部長の森山実夫さんは「選挙は勝たないと意味がない。勝たないと公約が実現できない。下地昌明をもう一度当選させ、多良間村の発展のために頑張らせよう」と訴えた。
大きな拍手や指笛の中、登壇した下地さんは「出馬表明、事務所開き、総決起大会に多くの支持者が駆け付け力強く思っている」と述べ、掲げた八つの公約実現に協力を呼び掛けた。
「第1次産業が島の経済を活性化する」と強調し、キビや畜産業などを原動力にして村発展につなげていくとした。
最後は、青年部長の山城憲三さんの音頭で「ガンバロー三唱」を行い締めくくった。