西里良輝さん教育功労受章/城辺福里出身
関係者集い盛大に祝福
【那覇支社】春の叙勲で瑞宝双光章(教育功労)を受章した西里良輝さん(78、城辺福里出身)の祝賀会が18日、那覇市のマリエールオークパインで開催され、行政や教育関係者ら270人が出席し、教育行政や人材育成に尽力した栄誉をたたえた。
発起人(35人)を代表し、那覇市教育員会の渡久山政吉元委員長が「先輩や同僚、後輩、教え子など多くの人に出会い支えられて、ここまできた。多岐にわたる研究成果や実績を残し、その業績には大きなものがある。来し方を振り返り、多くの方に感謝しながら、これからの人生を美しくありたいという彼の生き方に拍手を送りたい」とあいさつした。
来賓で出席した県教育委員会の津嘉山朝祥元教育長、県文化協会の仲田美加子会長、松本哲治浦添市長、城間幹子那覇市長、那覇市文化協会の西原篤一会長が祝辞を述べた。
西里さんは1939(昭和14)年2月12日生まれ。城辺小・中、宮高(9期)、琉大文理学部卒。61年に那覇区教育委員会に採用され、首里中を振り出しに那覇や浦添市などの各中学で教職を務め、年真和志中学校長で定年退職。その後、那覇市社会教育委員・議長や同市の市立学校適正規模等審議会長などを歴任した。
孫の2人から西里夫妻に花束が贈呈された後、謝辞に立った西里さんは「『教育は先生がすべて。立派な先生に出会うことが、その人の人生を豊かなものにしてくれる』。この言葉に一歩でも近づけるよう専心一意、教職に励んできた。果たして理想の教師像に近づけたか、非力な自分を承知しているが叙勲受章の栄誉に浴することができ、大変光栄に思う。今後は皆さんの祝意を肝に銘じて、社会に役立つような存在でありたい」と述べた。
舞台は宮古舞踊の「とうがにあやぐ」で幕を開けた。教え子代表らの歌や「池間ぬ主」「祝い酒」の踊りなどの余興で祝賀会を盛り上げ、県町村教育長会の伊波勝雄元会長による乾杯で西里さんの叙勲を盛大に祝った。